ブログ上で飛び交う無数の口コミ情報。その玉石混交のなかから文章解析技術を駆使して、その信用度を判断するサービスが始まった。その実力が注目される。
ブログ検索サイト「SHOOTI」
リクルートの子会社「ブログウォッチャー」が始めたサービスで、ブログの情報などの検索サイト「SHOOTI」上で、ブログ筆者が体験した「生情報」をもとに、信頼度をはじき出し、公表している。
第1弾は、「効果があったダイエット」。調査は、同社が選んだ口コミ情報が載ったブログなど約600サイトを対象に検索。「SHOOTI」で評判を数値化し、順位を決定した。
第1位は「ウオーキング」。定番中の定番だが、ネットユーザーも実践しているようで、時間は20分から30分が平均的だった。2位は「筋トレ」。男性に多く、20代後半から30代後半が地道に努力を続けている様子。3位は「断食」。野菜ジュースだけを飲み続けるなど、手軽な「プチ断食」がはやりのようだ。
ブログ上の評判を数値化する技術は、同社の経営にも携わっている東京工業大学の奥村学准教授が開発した。
「聞いた」や「らしい」などの形容詞が含まれる文章は、信頼性が低いと判定し排除。逆に、「やった」「してきた」などの単語を選ぶことで、確度の高い情報だけを探すことが可能になるという。本文だけではなく、題名も検索対象に含め、精度を上げている。「やばい」のように、否定と肯定、どちらにも受け取れる単語も、前後の文章から意味を推測している。
今後は「好きなアニメ作品」など、定期的に調査を実施する予定。企業の商品開発などに、口コミ情報を活用してもらうサービスも展開していくという。